ヴィジュアル

■文藝 01■

   ■B-07287
私のノート叢書 肉筆版 
雲の上の散歩  \2500

森田たま/ひまわり社/1955/
限定1394/3000 
B5/状態C/帙スレ ヤケ/定価\270

国際ペン大会日本代表として欧州・エジプト歴訪した折に日記帳とした大学ノートの体裁そのままで 出版したエッセイ。 昭和29(1954)年6月から10月までの日記を自筆のイラストとともに再現。ダンボールに紐結びのカバー付、中ほどに著者の近景写真も貼られている。

再入荷
■B-07463
蜜のあはれ  sold out

室生犀星/新潮社
初/四六/状態C/箱・帯/定価\290

自らを「あたい」と呼ぶ我儘小娘の金魚とその「あたい」に翻弄される飼い主「おじ様」との色っぽい関係を克明に綴ったシュールな設定が近ごろの若い女性にも大受けの晩年の小説。栃折久美子さんによる「金魚の拓本」をモチーフにした装丁で有名なこの初版を手にするまでは、なぜか朱赤の拓本が踊る表紙を想像してしていました。栃折さんのエッセイで語られる「金魚の拓本」の顛末はそれほど強烈なエピソードでした

再入荷
■B-07118
火の魚  \5000

室生犀星/装丁:著者 挿画:山口蓬春/中央公論社/1960
初/四六/状態C/箱/定価\290

犀星は、自らの「蜜のあはれ」の表紙を飾る金魚の魚拓にまつわるエピソードを、装幀を担当した栃折久美子さんから伺い聞いて「火の魚」という短編を書いた。そこには栃折さんのエッセイとはまだ別の微妙なニュアンスが・・・。2010年にテレビドラマ化され、一挙にブレークしたが、女性編集者役の尾野真千子はともかく、ワイルド感いっぱいの原田芳雄に犀星の分身を演じさせるというのはどう考えてもミスキャストでは?表題作同様、ちょっと妙な味わいの短編8篇を所収。犀星自らが手がけた装幀が美しい装丁。

■B-07119
宿なしまり子  ¥1900

室生犀星/角川書店/1962
初/四六/状態C/ヤケ/定価¥320

本作品は、昭和20年代に新聞小説として連載され、犀星の死後に漸く単行本として出版された。戦後東京の焼跡を舞台に、同郷の若い4人の女性達の確執を描く異色作。実の娘の朝子さんによれば、その美貌と奔放な性格で友人でもあるヒロインを蹂躙するアプレ娘が晩年の犀星の好みとみえ、単行本では「宿なしまり子」がそのままタイトルになった。

■B-07120
はるあはれ  ¥950

室生犀星/中央公論社/1962
初/四六/状態C/定価¥320

犀星のエロティシズム表現は意味深でなかなかそれと分かり辛いことも多いのに、この作品集に収められている短編では、ドキッとするまでにあからさまに表現されており、驚かされる。さらに、これほどまでの悪文はないのではと思えるほど癖が多い文体も犀星ならではの魅力か?

はるあはれ/渚/鮠の子/末野女/帆の世界/巷の子/神のない子/眩い河



■B-07121
告ぐるうた  ¥950

室生犀星/講談社/1960
初/四六/状態C/定価¥320

死の2年前(1960年)に執筆されたこの長編小説では、大正初期の金沢文壇で活動する地方の文学少女・文学青年たちの恋愛や交情を含む悲喜こもごもを描いている。東京で詩人として名を成しながら地元に舞い戻っていた犀星自身、後に犀星の妻となった浅川とみ子、その他の実在の人物をモデルとした登場人物が多数登場。

■B-07123
猫と庄造と二人のをんな  ¥1200

谷崎潤一郎/創元社/1946
再販/22px13.5p/状態C/箱痛/定価¥35

芦屋の商家を舞台に、飼い猫を溺愛する甲斐性ナシの男、庄造と、猫に嫉妬する妻、猫を引き取ることで別れた夫とよりを戻そうと画策する前妻の三者が繰り広げるすったもんだを描いた風刺的な作品。森繁久弥、山田五十鈴、香川京子で映画化もされている。



■B-07128
鮨  \950

岡本かの子/改造社/1941
初/四六/状態C/印有 元パラ 裸本/定価¥1.7

岡本かの子が本格的に小説の執筆活動を行ったのは晩年の数年だったが、昭和14年の死の直前に出版された本書は、一切の無駄を省いた簡潔な文章が見事な名作。

東京の下町と山の手の境にある鮨屋の看板娘が年配の常連客から聞いた話は、没落しかかった旧家に生まれ、極端な偏食のためにあらゆる食物を受け付けなかった少年が、子を思う母が祈るがごとくにぎった鮨によって、漸く食をつなぎ、成長した・・・という自らの生い立ちであった。

■B-07013
かの子の記  \1300

岡本一平/小学館/1943
3版/四六/状態C/カバ キバミ 痛/定価\2.3

「大母性を秘めつつ、無垢の童女のように天衣無縫の愛を溢れさせたかの子。無二の理解者でプロデューサーだった夫、一平の筆が切々と追慕。(「MAARC」データべース)」

■B-07014
回想 父鴎外とのことなど  \1300

小堀杏奴/角川書店/1949
再/四六/状態C/カバ シミ・キバミ/定価\140

父を語る娘の筆頭と言えば森茉莉ですが、茉莉が父鴎外を語り出すより前に、妹、小堀杏奴は父母、兄姉を始めとする森家の人々、そして夫や子供たちについてさまざまなエッセイで語っています。ことに悪妻と呼ばれた鴎外の妻や、精神病のために離縁された美しい兄嫁のことを懐かしく、愛情を込めて語っているいて、心を打つ。

■B-07016
靴の音  \1300

森茉莉/筑摩書房/1958
初/四六/状態C/箱背ヤケ 背ヤケ 
エッセイストクラブ賞/定価\250

「父の帽子」で本格的に文壇デビューした翌年に出されたエッセイ集。「鴎外の娘としての重圧を感じたことはあるますか?」「文学者としての今後についてどう考えておられますか」という2つの質問に対し、困惑を感じた著者による一つの答え。父である鴎外、母、文学などにつき、改めて語った

  ■B-07125
主婦の友花嫁講座 生花と茶の湯 
sold out
主婦の友/1941
初/四六/状態C/表紙痛

【生花】   投入:花嫁さんに必要な生花/準備の心得/必要な技術/基本となる花型/四季の投入/生花の飾り方   盛花:盛花の花器/基本となる形/四季の盛花/三方面・四方面の生け方/花の取合せ/祝儀不祝儀の花/掛花の生け方/水揚の秘訣/お花拝見のお作法/各流派家元の代表的生花
【茶の湯】   花嫁さんと茶の湯の心得/薄茶平手前のお稽古/爐茶平手前のお稽古/お客様をお迎えする準備/懐石茶事のお稽古/濃茶平手前のお稽古/由緒あるお茶室


■B-06650
女優    \1650

森 赫子/実業之日本社/1956
初/四六/状態B/定価\230

大正3年生まれ。岩谷松平の孫。伯母森律子の養女となる。昭和7年松竹蒲田撮影所にはいり,映画女優でデビュー。9年新派に転向,花柳章太郎の相手役として活躍。31年失明して,引退。同年自伝「女優」を出版,「書きますわよ」の流行語を生んだ。昭和61年4月14日死去。

■B-06127
随筆集 朽葉色のショール    \1200

小堀杏奴/春秋社/1971 
初/四六/状態C/箱/定価\900

小堀杏奴晩年の自筆集。茉莉とは対照的に円満な家庭生活を送った人だけに、家庭的な幸福感に満ちた文章が目立つ。そのほか、父鴎外を中心に、戦前・戦後の文学界に触れたエッセイも・・・。
子供と読書/冬の生活/涼感/家庭の幸福/大学生活/女優の顔/読書の愉しみ/梅雨の頃/私の感じる幸福/静かな東京/植物の話/老年
鴎外から太宰まで/小倉となき父母/父の生きかた/戦時中の荷風先生/中勘助の詩/太宰ブーム

■B-05820
牛山ホテル     \2800

岸田国士/第一書房/1929
初/A5/状態C/箱 限定1500部/絶版/定価\1.8

大正期のインドシナを舞台に、日本人経営のホテルに住む人々の悲喜こもごもを描く表題作、感化院に入院する反抗期の少年に同行する母と姉を描く「感化院の太鼓」ほか、4作の戯曲、2作のラジオドラマの脚本を集めた作品集。

■B-05819
佳人     sold out

石川淳/思索社/1948
初/四六/状態C/表紙ヤケ 小口シミ 元パラ付/絶版/定価\80

表題作の「佳人」は石川淳の処女作。芥川受賞作品である「普賢」ほか「貧窮問答」「秘佛」「千羽鶴」「焼跡のイエス」など、東西文化への深い造詣が饒舌体とも呼ばれる長い文体の中にちりばめられた初期の代表作を収録しています。

■B-05540
金の鍵の函       sold out

里見とん/中央公論社/1936
初/四六/状態C/箱ナシ 絶版/定価\1.5

昭和初期のモダニズムの雰囲気を存分に感じさせる里見とん作の風俗小説。男言葉を話し、スキーや山登りを楽しむ進歩的な良家の子女が、恋愛、破局、結婚、離縁、などを通して自立した生き方を確立してゆく姿を描く・・・といえば、どことなく希望を感じさせる通俗的なハッピーエンドを思い浮かべますが、以外にも不安定な感じの結末がかえって新鮮。

■B-05586
未亡人 長編代表作選 8     sold out

吉屋信子/向日書館/1955
初/四六/状態C/カバなし 絶版/定価\260

美しく健気な未亡人ばかり7人が登場する面白い設定の女性小説。7人の中には、戦争未亡人も何人か含まれており、戦後の世相や風俗が興味深く描かれている。女性同士の友情や愛情を描いて定評のある吉屋信子により、母であり、女である7人の未亡人のそれぞれの生き方が描かれ、まるで万華鏡をのぞくよう。もし映画化されたとしたら、どんな女優さんがどの未亡人を演じるのだろうかと想像してみたり・・・。

■B-05543
蜘蛛         sold out

渡邊均/大阪毎日新聞/東京日日新聞/1924
初/四六/状態C/箱ナシ 背シミ 絶版/定価\1.8

渡邊均は兵庫県龍野町立町に生まれ、京大文学部を卒業後、大阪毎日新聞に入社。同時に、祇園を題材にした花柳小説を得意とした。本書では情痴作家と呼ばれた作家にしては、やけに生真面目な歴史小説風の短編も・・・。

■B-05542
黙移         \5000

相馬黒光/女性時代社/1936
初/四六/状態C/箱痛 絶版/定価\1.5

中村屋を創業し、クリームパン、中華饅頭、インド式カレーなど新奇な製品を考案する一方、荻原禄山、高村光太郎、会津八一らの交流の場となった「中村屋サロン」を主催し、インド人亡命者ボースやロシア人亡命詩人エロシェンコを支援した相馬黒光の自伝。「婦人之友昭和9年1月-6月号」に掲載されたものに加筆して出版された。多数の写真、図版が挿入されています。

■B-05130
短歌歳時記        sold out

吉井勇/甲鳥書林新社/1957
17.5px10.5p/状態C/箱イタミ・記名/定価\200


数ある歳時記の中でも吉井勇の場合は、表紙の祇園舞妓からもわかるが、4月の第4編、都をどりの項が有名。「・・・・私が始めて京を訪れたのは今からもう三十数年前のちょうど都踊りがあった頃で、繋ぎ団子の赤提灯や燃えさかる篝火に心をときめかせながら花見小路のあたりを歩いた。今度居を京に移してから都踊りを見たが、すでに老残の自分には、かえって人生落漠の感が深かった・・・・」とは、この項の序文。

■B-05980
旅愁 全      \2860

横光利一 装丁:佐野繁次郎/改造社/1950
初/19.5x15.5p/状態C/背痛 蔵書印/絶版/定価\300

1936年、新聞社の特派員としてベルリンオリンピック取材のために渡欧し、パリを拠点に半年に渡りヨーロッパを旅した横光利一は、この体験を基に翌年から「旅愁」を新聞紙上や雑誌で連載開始した。戦後1946年彼の死によって未完の長編小説となったこの小説では、西洋と東洋の思想的な葛藤がテーマとして描かれている。

■B-05979
花の素顔      \2000

舟橋聖一 装丁:猪熊弦一郎/改造社/1951
初/19.5x15.5p/状態C/シミ/絶版/定価\300

銀座裏で瀟洒な洋裁店を経営する美貌の人妻を巡り、夫と複雑なその家族、取り巻きなどとの人間模様を描く表題作は木暮美千代主演により映画化もされているように華やかなで艶っぽい風俗小説。ほかに悉皆屋康吉」「鵞毛」「裾野」3作品を収録。

■B-05587
女の手       sold out

舟橋聖一 装丁:東郷青児/杉浦書店/1947
初/四六/状態C/背補修 絶版

乳幼児などの保健に関する戦前からの因習と闘いながら奮闘する若く美しい保健婦の生き方を描く風俗小説、

■B-04984
夜のリボン 上・下   
sold out 
船橋聖一 装丁:三岸節子/講談社/1954
初/四六/状態C/箱痛 ヤケ/絶版/定価\290×2


大正2年の第一次山本内閣の組閣から大正10年11月の原敬暗殺までを背景に、お嬢さん育ちのひとりの女性が政治や世相に翻弄されながら生きてゆく姿を描く。ヒロイン美根子がとき色のリボンを結ぶ「とき色の雨」から始まり、「くさ色の風」「青葉色の傘」「ふじ色の霧」牡丹色の鯉」「銀色の川」を経て、敬愛した原敬の葬儀を終えた夜、漸く結ばれた最愛の人のために黒いリボンを解く「黒色の蝶」まで、印象的なリボンの色を各章のタイトルにしているのがなんとも粋です。

■B-04795
紅のあと       sold out

舟橋聖一  装丁:橋本明治/新潮社/1955
初/17.5px11.5p/状態C/絶版/定価\200

風俗小説や大衆歴史小説の大家としてちょっと退屈なイメージしかなかった舟橋聖一が、こんなにも面白い作品を残していたのか・・・と関心することしきり。ゾクゾクとする官能美とともにある種の滑稽さとかるみを巧みに織り交ぜて女性を描くこの作家は既に過去の人としてあまり評価されていないようにも思われるのが残念。

■B-04796
白薊        \900

舟橋聖一  装丁:橋本明治/新潮社/1956
初/17.5px11.5p/状態C/絶版/定価\190


やはり男女の艶っぽい色恋の世界をテーマにした船橋聖一の短編集。表題作は、白アザミの花にも似たアプレ芸妓に振り回される初老の作家の滑稽な姿をやや自虐的に描く傑作。その他、芸者や女中に囲まれて育った幼少時代、秀才として学芸に秀でながらも、どこか不良性を帯び、複数の女たちとの遊蕩に身をやつす旧制高校時代など(この時代の船橋については、田辺茂一のエッセイでも描かれている)、自らの生い立ちを回想する「    」が面白い。

再入荷
■B-04797
女ひと      \1500

室生犀星 装丁:小林古径/新潮社/1955
初/17.5px11.5p/状態C/品切れ/定価\180


雑誌「新潮」に連載した女性に纏わるエッセイをまとめた随筆集。「手と足について」「童貞」「二の腕の美しさ」などなどドキリとするタイトルが並びます。箱ではなく、本体を包むようなカバーで装丁されています。

再入荷
■B-04798
続 おんな人      \1500

室生犀星 装丁:山口蓬春/新潮社/1956
初/17.5px11.5p/状態C/絶版/定価\180


同じく犀星による女性に纏わるエッセイ第二弾。随筆には気恥ずかしくて書けないことを詩の形で表現したという「おみなごのための最後の詩集」を所収。さすがは犀星のこと、ちょっとドキリとする艶めいたエロティシズムにも品の良さが・・・・。本書も「おんな人」と同様の装丁。

■B-04799
似た女      \1500

丹羽文雄/尾崎書房/1948
初/四六/状態C/背表紙痛/絶版/定価\85


女を描くことを得意とする作家として、人後に落ちない作家丹羽文雄ですが、本短編集でも、さまざまな危うい女と罪な男が登場し、クライマックスを前になぜか以外な幕切れで終わる不思議な作品が揃っています。

海面/朝/横顔/切火/逃げていく妻/似た女/鶴

■B-04722
偽れる未亡人     sold out

三宅やす子 装丁:東郷清児/都書院/1948
初/四六/状態C/表紙ヨゴレ/絶版/定価\110


三宅やす子の初の小説であり、かつ絶筆となった作品。未完であった後半を娘の三宅艶子が加筆し、婦人公論誌上で発表する際に出版社側がつけた「偽れる未亡人」がタイトルとなった。
年の離れた夫に先立たれ、幼い子を二人抱えながら、夫の後輩との恋愛に戸惑いつつ、自立せんとする一人の女性の姿を描く。ヒロインの職業が女流流行作家、描かれる風俗のアレコレも三宅やす子、艶子、母娘自身の生活をモデルにしているようでもある。 前半・後半で母娘で書き継いだこともあり、予想に反した大胆な話の展開が面白い

■B-04874
河明り  \3000

岡本かの子 装丁:川島理一郎/創元社/1939
初/四六/状態C/箱 帯/定価\1.7

表題作「河明り」では、妙齢な若い女性の恋愛問題に関わる独身の女流作家として、「雛妓」では、画家の夫と息子を持つ「かの子」として作家自身が登場。「河明かり」では、戦前の新嘉坡を舞台に、マンゴスチン、ドリアンなどの南洋種の果実なども登場するなど、・・・・・・・・

■B-04723
巴里祭・鶴は病みき 現代日本名作選        
sold out
岡本かの子 装丁:恩地孝四郎/筑摩書房/1952
初/四六/状態C/帯・元パラ ヤケ/絶版/定価\180


「女性の性の秘密と不思議を描いて比類無き著者の溢れる如き生命力の結晶。輝かしき代表作を収む。(帯書き)」
岡本かの子は、昭和10年に「鶴は病みき」で文壇デビュー、昭和14年に脳溢血で亡くなるまでの僅か4年間に多数の作品を残した。本書では、その代表作8点を収録。

巴里蔡/鶴は病みき/老妓抄/東海道五十三次/鮨/家霊/雛妓/河明かり

  ■B-02605
やがて五月に      \1350

岡本かの子/近代社/1946
初/18.5px12.5p/状態C/シミ・ヤケ/絶版/定価\15

岡本かの子の作品の中では注目度の低い本作品ですが、岡本一平に従えば、登場人物の泉宗輔のモデルは、かの子・一平夫婦と奇妙な三角関係を繰り広げた堀切茂雄ということらしいのですが、ストーリーはあくまでもフィクションになります。

■B-04650
假装人物     \1000

徳田秋声/養徳社/1948
初/四六/状態C/ヤケ/絶版/定価\110


女性の生き方をテーマとする小説で定評のある徳田秋声。本書は、妻の死後の秋声の愛人となり、正式結婚する直前に永井荷風の妻、藤間静代の愛人であった勝本清一郎のもとに奔った美貌の弟子、山田純子を主人公とする「順子もの」の集大成と.して、秋声の後期の代表作とも目されています。

■B-04786
人妻と麦藁帽子       sold out

ウージェーヌ・ラビッシュ 訳:梅田晴夫/世界文学社/1949
再/四六/状態C/訳者献呈署名/絶版/定価\200

献呈署名の訳者、梅田晴夫は、晩年はパイプや万年筆などのエッセイも手がけ、アンティックコレクターとして有名であった。本書の原作者であるらビッシュに関しては、梅田の10代後半に丸善で全10巻からなる洋書の戯曲集を購入し、フランス喜劇の戯曲に興味を抱きはじめるきっかけとなったエピソードが残っている。

■B-04602
卵と私     sold out

ベティ・マクドナルド 訳:瀧口直太郎/雄鶏社/1951
初/四六/状態C/帯 シミ/定価\230


都会育ちの新妻が、僻地での養鶏所生活に苦闘する姿をユーモラスに描いた、1945年の全米ベストセラー。映画化もされた。

■B-04480
珍本 鎭撫使さんとお加代       \2400

釋瓢齋/1935
初/20px15.5p/状態C/箱背さかさま/絶版/定価\2

鎮撫使とは、奈良時代、各地の凶徒の逮捕や国司・郡司の巡察のため、国司の上に臨時に置かれた職で、明治維新の際にも全国を平定するために置かれた。慶応4年(1868)、親幕府的だった松江藩を糾弾するため西園寺公望を総督とする山陰道鎮撫使が派遣され、松江藩は家老、大橋茂右衛門の切腹を迫られるという窮地に陥った。もと藩士の娘で、芸者となっていた錦織加代は、酌婦として鎮撫使一行の接待にあたった。気風の良いお加代は、傍若無人の副使から刀にさされたかまぼこを突き出され、平然とそれを口で受け取り、その上酒まで所望し、その気風の良さを一行に気に入られて、家老の危機を救ったとの逸話が残されている。このエピソードは一幕ものの芝居にまとめられ、上演されている。本書は、なぜか箱の背の天地がさかさまになってりる珍本、背布の一部にほつれがあるほかは、極めて美本です。

■B-04349
詠物女情(えいぶつじょじょう)        \1200

奥野信太郎/新潮社/1968
初/四六/状態C/箱・帯/絶版/定価\600

「書物・酒・家・猫・・・・物い感じては、女の情趣を語り、東京の昔を懐かしんでは、別離した母や旧友との好感をつづる。醇厚な文章にただよう江戸っ子人情、粋人・中国文学者として名を馳せた著者の最後の名随筆集(帯書き)」 

■B-02997
朱唇帖         \2200

小島政二郎 装丁:宮田重雄/和敬書店/1948
初/四六/状態C/絶版/定価\130


「三田文学」や「赤い鳥」の編集に関わった作家、小島誠政二郎が、自らの幼少時代から思春期を回想し、書き下ろした随筆。早熟な少年期の淡い恋心などがノスタルジックに描かれています。

■B-04425
豹の女     \3500

丹羽文雄 装丁:竹村晋/河出書房/1937
初/A5/状態D/箱補修/絶版/定価\1.8


自由を求めて家を出た「人形の家」のノラのその後はいかに・・・、旧態依然とした男と現実の生活に相対峙した目覚めた女を描く悲劇・・・と著者自身が語りながら、その実は時代の先を行く都会に生きる女達の実態を描いた風俗小説。古色蒼然としてはいますが、真紅の箱に黒にゴールドの豹柄のカバーが本書の内容に相応しくも艶かしい。

■B-04242
聖女 自選作品集     \1800

三島由紀夫/目黒書店/1951
再/四六/状態C/カバヤケ/絶版/定価\220


子爵家の一人息子の恋愛沙汰とその心中を描く、通俗的といえばこれほど通俗的な小説はないかも知れない・・・・が、三島の豊饒なる言葉の大海に身をゆだねる時、通俗も極めればまた芸術たらんことを実感させられる。

■B-04264
桐の花       \7000

北原白秋 装画:北原白秋/東雲堂書店/1920
8版/17px10.5p/状態C/天金・カバなし


北原白秋は1912年当時住んでいた原宿の家の隣家の人妻と恋愛事件を起こし、その夫から姦通罪で訴えられたことから一時社会的な名声を落とす。このエッセイ風短歌集の巻末「哀傷編」には、その後、最初の妻となったその人妻との不倫騒動「桐の花」事件に関する心境が歌われている。

 

 
■B-03939
原色の街    \20000

吉行淳之介/成瀬書房/1974
私家本限定14部/22px15p/状態B
署名落款入 総革装/定価\17000


昭和26年に吉行淳之介は26歳で「原色の街」を執筆、第二十六回の芥川賞候補になり。後に同じく『鳩の街』を取り上げた「驟雨」で芥川賞を受賞した。
「原色の街」では『赤線』を背景としながらも、その風俗を描こうとしたわけではないと言及しているが、やはりこの街は作家としての創作意欲を駆り立ててくれる場所であったことには相違ない。
本書は、限定14部の私家穂本。しっとりとした感触のマッドな黒の革装、真紅を地にした金箔押し。一見地味ながら、玄人受けする装丁。

■B-04090
随筆 硝子の女   \2200

室生犀星 装丁:山口蓬春/新潮社/1959
/状態C/絶版/定価\


晩年の犀星はその面妖な要望にも関わらす、常に妙齢な女性に囲まれていたことは、つとに有名。本書でも、無類の女人好きとして、女性とハンドバックの関わりを語り、功成し遂げた自らの老作家としての日常に飛び込んでくる若い女性とのやりとりを語るその語り口の色っぽいこと。山口蓬春の朝顔を配した装丁がいかにも犀星らしい。

■B-01619
三人の女    \2500

室生犀星 装丁:松井桂月/新潮社/1956
初/四六/状態B/絶版/定価¥280


犀星を「面妖な人」呼ぶのは定説となっているようですが、その作品もまたなかなか面妖・・・・というか、先ず、言い回しが分かりづらく一種の悪文??であること、摩訶不思議な展開である(「蜜のあはれ」や「近江子」などもそうですが)ことに驚かされ、そこがまた魅力でもあることに気がつく。本書は、打算的で卑怯な男と、彼に付きまとわれて悩まされた3人の女との対決が、古陶器の鑑定というエピソードを背景にストーリー展開される一見大衆文学っぽい小説。犀星の好みが反映された装丁は松井桂月。それにしても無類の女性好きだった作家だけに、女性を描かせると水を得た魚のよう。

  ■B-01620
妙齢失はず    \1200

室生犀星/新潮社
/四六/状態B/絶版/定価¥260


こちらもふりかかる艱難に健気に立ち向かう姉妹の物語・・・といえばごくありきたりの小説のようであるが、そこは面妖作家の面妖小説、姉は頑なまでに貞操を守るかに見えてその実危ない状況に自ら飛び込んでゆくし、妹の親友はこの美しい姉妹に色気を示すし、やっぱりどこかオカシイ小説です。

  ■B-01621
二面の人   sold out

室生犀星/雪華社/1960
初/四六/状態B/帯/絶版/定価¥290


「みずみずしく、つややかなイメージで、鮮やかに女性の美しさ妖しさを表現した犀星文学の結晶!(帯書き)」
二面の人・山女魚・石狩ミツ子・字をぬすむ男・娼婦その子・二十歳の燦爛・祝ぎうた・愉しきわかれ・逮捕の前

再入荷
■B-04089
黄金の針       \2000

室生犀星/中央公論社/1961
初/四六/状態C/箱 本パラ痛 絶版/定価\300

女好きで常に若い女性に囲まれていたという犀星が語ると、森茉莉、幸田文、宇野千代、曽野綾子、柴木好子はいうに及ばず、吉屋信子、平林たい子、坪井栄などの女流作家達(犀星いわく、おうごんの針をもて文をつくる人々)もより一層華やいで見えるから不思議。山口蓬春の装画がいかにもという感じ。



■B-01625
好色       \1700

室生犀星/筑摩書房/1962
初/四六/状態C/絶版/定価\480


北國新聞などに掲載される予定だった絶筆の中長編小説「好色」、資生堂の「花椿」の為に書かれた5つの随筆「明治の粧い」 、ほか晩年の随筆を纏めて1冊にした地味ながら味わい深い作品集。

再入荷
■B-04169
蒼白き巣窟       \1300

室生犀星/冬樹社/1977
初/四六/状態B/箱 ヤケ/品切れ/定価\1400


永井荷風の花柳小説を思わせる、女郎との交流を描いた私小説。大正9年の出版当時はかなりの伏字状態であったが、城市郎氏保管の生原稿が発見されて1977年に完全復活された。今となってはなぜこの内容で伏字に・・・と思われるほど穏便な内容ではありますが、若き日の犀星のもうひとつの顔が見ることができます。毒蜘蛛の箔押しの装丁が美しい。。

■B-03927
吟爾濱詩集    \3700

室生犀星/冬至書房/1957/初/1000部限定本 956番
B6/状態B/カバ痛 背ヤケ 小口に印/絶版/定価\270


昭和12年、満州に旅した犀星は松花江や吟爾濱の街を歩きながら、久しく忘れていた詩の微熱のほとぼりのようなものを与えられ、帰京後に綴るともなく編んだのがこの詩巻。冒頭に付された畦地梅太郎の文刻による清朝第二代の四行詩は日本放送協会(NHK)により録音されたという。華美とはいえない作りながら、詩情溢れる印象的な装丁。

■A-00451 
製本工房から    \950
 
栃折久美子/冬樹社/1978 
3刷/四六/状態C/カバヤブレ/絶版/定価\1,200


旧筑摩書房の編集者から装丁家になり、その後ヨーロッパの伝統的な装丁術ルリュールを学びにブリュッセルに留学した栃折久美子さんの書物に対する思い、ブリュッセルでの思い出などを記述した随筆。ことに編集者時代の室生犀星との交流、「蜜のあわれ」の装丁ための「金魚の拓本」誕生の秘話など、書物を愛する人にとっては珠玉のエッセイ集です。

■A-00440 
モロッコ革の本 
    sold out
栃折久美子/筑摩書房/1979 
9刷/四六/状態B/品切れ/定価\880


こちらもやはり栃折久美子さんのブリュッセル留学エピソードを中心にしたエッセイ集。ちなみに店主の女房はこの本に影響されて20年以上前にブリュッセルでベビーシッター生活をしたという曰く因縁の書。今でこそベルギーはファッション、ダンス、音楽、そして古本屋のメッカとして注目度の高い国の感があるが、当時はやや野暮ったい国であった様です。

■A-00443 
手製本を楽しむ   sold out

栃折久美子/大月書店/1984 
初/20.5px21.5p/状態A/品ウス/定価\3,500


80年代より池袋コミュニティーカレッジなどでリュリュ-ルを教えている栃折久美子さんによる製本講座。この本は初心者にも分かりやすく写真や図版で基本的な製本述を説明。


詳細
■B-03758
浅水文庫コレクション 美しい本の世界    \11000

東京エディトリアルセンター/1984
95番:限定120部/24px25p/状態B
岩佐なをのサイン入銅板画蔵書票1葉(5px5p)付 /定価\10000

庄司浅水が60年間の愛書家人生において蒐集した「美しい本」の中から選りすぐった書籍を図版入りで紹介。本の中の本といわれる「聖書」から15世紀の書籍まで十数点の機構本を所収、岩佐なをさんの署名入りエクスリブリス一葉が付いています。

■B-03759
ケルムスコット・プレス図録    \14000

関川左木夫 コーリン・フランクリン/雄松堂書店/1982
B5/状態C/箱痛 見返にシミ/定価\8000

ウィリアム・モリスは1871年から1896年まで、コッツウォルド地方、ケルムスコットマナーハウスを夏の家として創作活動を展開。このハウスの近くの私家版印刷工房から生まれた「理想の書物」をケルムスコットプレス本と呼ぶことは古書マニアの衆知ことです。戦前アメリカで展示されたブール女史のケルムスコット本の見事なコレクションは、1980年に創業50周年記念として雄松堂書店によって輸入されました。本書はそのコレクションを紹介する図録。美しい図版もさることながらテキストが充実しています。

■B-03760
限定本図録     \8000

愛書家サロン/1959/A4/状態C


坂本一敏率いる愛書家サロンにより開催された「限定本展覧会」に出品された書籍の解説図録。時代柄、少々地味な作り(2ページ分以外はモノクロ写真)ではありますが、戦前戦後の限定本を一同に見ることができ、資料的な価値があります。

■D-00166
都に夜のある如く     sold out
 
高見順  装丁・装画:三雲祥之助/文藝春秋新社/1956
再/四六/状態C/P333の書込有/絶版/定価\280


「四季折々に移りかわる東京の風物を背景に、小娘に飜弄される中年男のやるせない情趣を描いた長篇野心作。W紅燈の巷Wにあやしく揺れる男女の交情。都会の恋の物語」  

■D-00180
敗戦日記      \1000
 
高見順/文藝春秋/1959
再/四六/状態B/箱無し・絶版/定価\350


「書け、病のごとく書け」と、自らを追いつめるほどに創作の意味を問い続けた“最後の文士”高見順が遺した戦中日記。
貸本屋「鎌倉文庫」設立の経緯、文学報国会の活動。戦時下に成し得ることを模索し、文学と格闘した作家の姿。膨大な量の日記から昭和二十年の一年間を抜粋収録 。

■B-02894
亭主教育         \1300

阿部艶子/三笠書房/1952
初/四六/状態B/絶版/定価\180


「週刊朝日」誌上のコラムから所収。良き妻、良き夫たらんとするには・・・?戦前・戦後に職業婦人として、自由な恋愛および結婚を謳歌し、自立した女性のオピニオンリーダーであった著者が、幸福な夫婦の有様を指南。後に離婚し、旧姓に戻った三宅艶子(作家三宅やす子の長女)が洋画家阿部金剛の良き(?)妻であった時代のエッセイ。

■B-01223
おんなの部屋          sold out

戸川エマ/学風書院/1954
初/四六/状態C/絶版/定価\200


英文学者、戸川秋骨の娘であり、文化学院の文科長であった戸川エマが女性の生き方、家庭婦人のあり方につき、綴ったエッセイ。大正・昭和初期の自由な女性の有り様が伺えます。

■B-01004
白バラは散らず        \800

インゲ・ショル/訳:内垣啓一/未来社/1995
41刷/四六/状態A/定価\
1236

第二次大戦中、非暴力主義の反ナチ運動「白バラ」の首謀者としてギロチンで処刑されたハンス・シュルと妹ゾフィー兄妹の姉にあたるインゲにより、戦後まもなく書かれた書。愛惜の書ながら、淡々とした筆致。何度か映画化もされたことがありますが、表紙のショートカットの美少女は実際のゾフィ。

再入荷
■B-01182
愛情はふる星のごとく      \1500

尾崎秀実/世界評論社
四六変/状態C/イタミ/定価\


ゾルゲ事件の首謀犯として昭和19年に死刑に処せられた尾崎秀実が、死の直前まで巣鴨プリズンから妻に書き送った書簡を戦後遺族が出版したのが本書。義姉であった英子と不倫の末結婚し、娘陽子をもうけた尾崎秀実の家族に対する愛情がきめ細かに書かれている。

■B-02999
長篇小説名作全集 童貞 女の友情   
sold out
吉屋信子 装丁:恩地孝四郎/第日本雄弁会講談社/1950
初/四六/状態C/絶版/定価\100


少女同士の愛とも友情とも区別の付かない「エス」の関係を描いて一世を風靡した大衆作家、吉屋信子の小説の中でも、タイトルからしてセンセーショナルな「童貞」「女の友情」2編を所収した作品集。「女の友情」の冒頭のくだりは小林秀雄を激昂させたという曰くつき。

■B-03000
良人の貞操   sold out

吉屋信子/北光書房/1948
初/四六/状態E/本の表紙裏補修 背傷み、印、書込み有/絶版


妻の貞操は問われても、夫に貞操を求める概念などなかった昭和初期(初版:昭和12年)にあって、倫理の上でも両性は平等ということを標榜するがごとき作品として、そのタイトルからして物議をかもしたといわれる大衆小説。内容は1960年代にライオン奥様劇場でドラマ化されたことでも察しがつくと思いますが、どこからどこまでも昼メロにピッタリの内容です。、

再入荷
■B-02609
晶子曼陀羅       \1200

佐藤春夫 装画:石井柏亭 梅原龍三郎/講談社/1955
3刷/四六/状態C/絶版/定価\280

評伝でもなく、作家論でもなく、あるひとつの女性像とでもいえる・・・という佐藤春夫の前書きのことばの通り、本書では佐藤春夫自身の理想の与謝野晶子象を描いている。鉄幹との恋、山川登美子との三角関係などなど、初出は昭和20年代に新聞小説として発表された。

■B-01007
触れもせで    
sold out
久世光彦/講談社/1992
4刷/四六変/状態B/品切れ/定価\1200


「遅刻魔:あんなに約束の時間にいい加減な人も珍しかった。嘘つき:大きな嘘も上手だったが、とりあえずの小細工もうまかった。泥棒:どこを探してもあの人からもらったものなど出てきはしない。奪られてばかりいた。二十年のパートナーなればこその知られざる“向田邦子の素顔”をはじめて明かす」

■B-02603
女の愛情   sold out

宇野千代 装丁:東郷青児/コバルト社/1946
再/四六/状態C/表紙本体ともヤケ・シミ/絶版/定価\7.8


「宇野さんの麗筆は天下に名高し。女どころのうらおもて、奥の奥からすみずみまでが露はに一杯光を浴びた妖しくも美しい名随筆集」
お洒落しやれても、おくさんの生活、ただのおくさん、女の愛情/狐のお嫁入、寒い街・京城、忘れて了ふ記念日、戀のチャンピオン/弔辞、三宅やす子さん、三宅さんを憶ふ、三宅さんと恋人、帰京記、牧野さんのこと、欲望無限、買ひ物、白い冷蔵庫、わたしの家、犬好きでない、好きなハンドバック、古着の味/読んだものから、女頭領の貫禄、たくさんの困った人たち、街路樹、初夏の一日、自転車に乗りませんか、空を飛ばふ、おくさんの外套、吉野熊野早廻り記、岩国の方言、林芙美子さん                                    
宇野千代 more

■B-02608
薄墨の櫻    \1200

宇野千代/新潮社/1975
初/菊/状態B/箱/品切れ/定価\2000


「樹齢1200年の薄墨の桜。無惨な老樹の蘇生に奔走し、見事な花を咲かせた着物デザイナー吉野一枝。桜が縁で知り合った高級料亭の女将高雄の美貌の養女とその恋人との歪んだ関係が複雑な人間模様となって、悲劇の結末へと・・・・」 蘇生したのは岐阜県本巣市の薄墨桜、吉野一枝のモデルは言わずと知れた宇野千代自身、時の岐阜県知事平野二郎が平野三郎として、作家今日出海、水上勉などが実名で登場となれば、高雄とその養女、芳乃にもまた実在のモデルがあったのか・・・と推測したくなるのもむべなるかな。桜の花を愛した宇野千代らしい華と毒とそしてある種のユーモアすらある作品です。

■B-02604
或るとき突然    \1200

宇野千代 装画:青山二郎/中央公論社/1981
初/四六/状態C/帯/品切れ/定価\1300


岩国の生家や自慢料理のレシピ紹介をはじめとする身辺雑記、かつてその仲を噂された梶井基次郎のこと、尊敬する女流の大先輩野上八重子のこと、青山二郎と再婚の妻、和子さんの不思議なエピソードなどが興味深い小説的随筆、随筆的小説を集めた作品集。装丁画は青山二郎

■B-02607
風の音   \900

宇野千代 装画:石井鶴三/中央公論社/1975
4版/菊/状態B/箱/品切れ/定価\1350


「宇野千代の父と継母が登場人物の原型、生家が物語の舞台。妻妾同居を素直に受け入れる娘のような心持ちの主人公おせんと奔放な生活の果て、殺人を犯す夫清吉」 決してどろどろとした愛欲小説などではなく、宇野千代流の方言を交えた味わい深い文芸作品として、雑誌「海」創刊号のために書かれた。

■B-02710
感傷夫人    \1350
 
伊藤整 中央公論社/1956 
再版/四六/状態C/箱イタミ/定価\290


一人の男性を二人の女性が愛してしまったが故に激しく揺れ動く女心。愛情と責任感の狭間で苦悩する男。切ない思いを抱きながらも互いを思いやる三人の恋のゆくえは・・・現代男女の純粋な愛情心理を描いた作品。別珍の背表紙と大胆な太縞が印象的な装丁。


  ■B-04248
茶の湯と生花-日用百科全書第二編       \1800

編:大橋又太郎/博文館/1903
16版/菊/状態C/ヤケ・スレ・シミ・ヨゴレ表装背/端部ヤブレ 
背また地に書込 本文若干書込 木版画1葉入/絶版/定価\0.25


明治34年の16版。茶器、茶花、庭、しつらえ、作法、などなど、茶の湯の全てをコンパクトにまとめたハンドブックとでもいえる指南書。

■B-04249
池坊生花學習帖 -初等科- sold out

大日本華道学院/1936
初/菊/状態B/絶版/定価\1.8


巻頭に12ページの色刷ページを配し、季節毎の花材を様々な手法で学ぶ、非常に分かりやすいテキスト。写真ではなく、全てイラストというのが宜しいですね。

■B-04472
石狩少女 (いしかりをとめ)     \4800

森田たま/実業之日本社/1941
67版/四六/状態C/定価\1.5


自身の少女時代を思わせるエピソードを挿入しながら、一人の文学好きな少女の生真面目で正直な生き方を描く少女小説。

■B-04217
随筆 貞女        sold out

森田たま/中央公論社/1937
初/箱痛 表紙裏松坂屋ラベル貼付/状態C/絶版/定価\1.7


タイトルを並べただけでも、何か瑞々しく、女性の細やかさがにじみ出ている森田たまの珠玉の随筆集。
夢十夜/水晶/夏日/ラヂオ/オルゴール/故園の果實/かるた会/千代紙の箱/きき酒/香合/べに皿かけ皿/桐の花/衣裳/緑の着物/夏の令嬢/孤独の尊さ/娘ごころ/若き未亡人のために

■B-04218
はるなつあきふゆ      sold out

森田たま/錦城出版社/1943
初/箱痛 表紙裏松坂屋ラベル貼付/状態C//絶版/定価\2.3


オレンジジャムつきビスケット、ネクタリン、ミルクセーキ、ナイトクラブ:ダルモンテのジャズ、などなど、ちょっとモダンな風俗も垣間見られる森田たまの戦前のエッセイ。

■B-02716
古都ひとり       \950

岡部伊都子/新潮社/1972
14刷/四六/状態C/箱天キバミ/絶版/定価\500


「古都の静けさの中に生き続けてきた寺々、仏像、あるいは織物・人形など伝統芸の数々をみて歩きながらひきだされてくる思い、自己への問いかけを、みずみずしい筆致で綴っていく」
本書は、「藝術新潮」誌上に3年掲載された「観光バスの行かない・・・」に続き、4年目の1962年に連載されたエッセイ。

■B-02714
風さわぐ      \950

岡部伊都子/新潮社/1964
初/四六/状態C/箱イタミ・ヨゴレ/絶版/定価\370


「古歌に歌われ、語り伝えられた大和三山や関跡に、激しく、また艶冶な古代の人間ドラマを思い起こす。古都の自然と風物に託して愛と美への憧憬を告白した書」
1963年の藝術新潮の連載エッセイ「かなしむ言葉」の集録。

■B-02717
美の巡礼      \950

岡部伊都子/新潮社/1969
4刷/四六/状態C/箱天シミ/絶版/定価\480


「大和法輪寺の三重塔跡に映る昼の月、伊勢の真珠、京都の白磁、北山杉の白い肌、などなど清澄な“白”の世界にこそ万華の思想はこもる」 藝術新潮への連載6年目(1964年)のエッセイのテーマは「白の感傷」。

 
■B-02713
女人の京       \950

岡部伊都子/新潮社/1970
2刷/四六/状態C/箱痛 表紙シミ/絶版/定価\500


「日本初の留学尼僧・善信尼、恋に生きた独身の帝王・称徳天皇、美貌と気品と才華の名妓・吉野大夫、池大雅の陰に秘かに画才を咲かせた池玉瀾・・・歴史にしっかりと足跡をつけてきた古代〜近世の女たちの足跡をたどる」こちらは「藝術新潮」に「やまとの女人」「女人の京」として1968年69年の2年間に渡り連載された。

  ■B-02715
北白川日誌      sold out

岡部伊都子/新潮社/1974
初/四六/状態C/箱 マーキング1箇所/絶版/定価\700


自らの住む北白川の名をつけ、日誌時立てにした随筆。こちらは1973年「藝術新潮」に連載。

 
■B-02712
玉ゆらめく    sold out

岡部伊都子/新潮社/1975
初/四六/状態C/箱/絶版/定価\800


しゃぼん玉 飾り玉 玉の緒よ 竜の玉 風船玉 玉砕 勾玉 玉牙 アシカの玉のせ 玉樹 飴玉 玉依ひめ・・・・様々な玉を巡る想い。1974年「藝術新潮」に「シャボン玉抄」の名で1年間連載されたエッセイ。

   
■B-01987
かくれ里      
sold out
白洲正子 口絵写真:野中昭夫/新潮社/1979
12刷/A5/状態B/箱/定価\2500(現価格\4410)


「世を避けて隠れ忍ぶ村里、吉野・葛城・伊賀・越前・滋賀・美濃などの山河風物を訪ね、自然が語りかける言葉を聞き、歴史、伝承、習俗を伝える。閑寂な山里の美術品との邂逅。能・絵画・陶器等に造詣深い著者が名文で迫る紀行エッセイ」 山水画を配した箱に朱のタイトル、鈍い緑青色(?)とでもいうような布貼の扉に無地箔押しの渋い装丁が美しい著書。

■B-02210
青い花     
sold out   
谷崎潤一郎 装丁:東郷青児/新生社/1947
初/四六/状態C


「途上」「日本に於けるクリップン事件」「蘿洞先生」「続蘿洞先生」「青い花」「柳湯の事件」「或る少年の怯れ」「あくび」を所収する短編集。終戦直後の粗末な造本ながら、東郷青児の艶めかしイラストに心そそられます。
 
  B-01604
アルバム 高村智恵子       
sold out
編:北川太一/二本松市教育委員会/1990
初/四六/状態A/箱/絶版/定価\2500


高村千恵子の両親の出身地、二本松市教育委員会によって出版された資料的価値に高い書籍。精神に異常をきたした後に作業療法的な意味も込めて創作した数多くの紙細工が数多く紹介されているのが興味深い。さすがに洋画家だけあって、その色使いやデッサン力の確かさに目を見張るものがある。
 
  ■B-01603
可否道  
 sold out
獅子文六 装丁:芹沢_介 /新潮社/1963
初/四六/状態B/箱・帯/絶版/定価¥330


「日本一のコーヒー通を自認し、茶道ならぬ可否(コーヒー)道の家元を名乗る男。八つ年下の美男子を亭主に持ち、中年のお色気で人気絶頂のTVタレント。―2人の奇妙な組み合わせを中心に、マスコミの寵児TV界の内幕や愛欲の世相を、辛辣な筆で描く話題の長編小説(帯書き)」・・・・芹沢_介の装丁も含め、当時のモダンでおしゃれなエスプリがプンプンと薫る風俗小説。

■C-00242 
本郷菊富士ホテル 
sold out
近藤富枝/中央公論社/1983 
初/文庫/状態A/定価\340


大正デモクラシーの時代に多くの文士や芸術家、思想家などが寄宿した本郷菊坂の高級下宿「菊富士ホテル」 夢二、大杉栄、伊藤野枝、宇野浩二、宮本百合子・・・・・などなどここに暮したあまたの文化人達の夢の後を辿るノンフィクション。ちなみに著者近藤富枝氏は菊富士ホテル経営者の縁者、「谷根千」の編集長 森まゆみさんも遠縁に当たるらしい。

■A-00213 
菊坂ホテル 
sold out
上村一夫/角川書店 
初/A5/状態B/帯/定価\1,200


近藤富枝の「本郷菊富士ホテル」をもとに、若干のフィクションを加えて上村一夫が漫画化。より時代の空気を良くあらわして秀逸。

■B-00460 
黒い花   \5,000

梅崎春生/月曜書房/1950 
初/四六/状態C/カバヤケ/絶版


戦後まもなく発表された短編5つを所収。表題作は、未決囚の女が裁判長にあてて綴る「上申書」の形式を借りて主人公のモノローグを展開させていて、著者の中では珍しい作品。表紙の写真がサスペンスな雰囲気をいやが上にも盛り立てています。  

■B-04279
今宵逢ふ人 \2900

井上友一郎 装丁:高木四郎/和敬書店/1948
初/四六/状態C/表紙スレ ホチキスさび/絶版/定価¥160


大阪出身、早稲田文学で活躍し、戦後は映画の原作にもなった作品なども残す井上友一郎の短編集。タイトルとなった作品の他、快楽、生まれ来て、女嫌い、踊場問答、ちいさなランプ、うたよみ、彼岸、良人の変化 などなど、ちょっとひねりの利いた短編9篇を収録。     

■B-04280
雑草夫人      \6500

土岐愛作 装丁:鈴木信太郎/越後屋書房/1941
初/四六/状態C/見開きシミ/絶版/定価¥1.6


大東亜戦争真っ只中の1941年に出版されたユーモア短編集。こんな時代にも洒脱な恋愛あり、モダーンな都会生活あり、ご近所界隈の人情噺あり・・・だったのか。粗末な紙質ながら表題作雑草夫人に相応しい装丁が洒落ています。

B-04250
ツンドラの女     \980

柴野敏江/日本週報社/1958
25版/四六/状態B/絶版/定価¥240


一見、スパイ小説か好色な実録物のようなタイトルですが、本書は戦前の樺太に居留した日本人女性が帰国後に出版した手記。戦後のロシア占領時代を生き延び、昭和33年に漸く帰国した著者が、ロシアの電話交換手時代、女囚時代、工場時代、朝鮮人との結婚、刃傷沙汰の事件などなど、波乱万丈の10年間に見聞し、自ら経験した様々な事実を赤裸々に記しています。

■B-00434 
女の兵舎   \1,500

テレスカ・トレース/訳:大庭さち子/鱒書房/1953 
初/四六/状態B/絶版/定価\250


第2次大戦中、占領下のパリを逃れてロンドンに渡り、女性ばかりの軍隊に飛び込んだ18歳の少女の青春の記。実際に身近にあった同姓愛、不倫、自殺未遂、などなど特異な環境下での様々な人間模様を冷静にそして愛を込めて語る好著(映画化されても良いほど)。戦後の出版物として今ではほとんどかえりみられることのないのが惜しまれる。

■B-04724
マリイの仕事場    sold out

マルグリッド・オオドゥウ 訳:堀口大学/第一書房/1939
初/四六変/状態C/カバ小痛 ヤケ/絶版/定価\1.3


19世紀のフランスの女流作家マルグリッド・オオドゥウは、自らの孤児院での少女時代と田園での羊飼いとしての経験をモデルにして創作した「孤児マリー」により文壇デビュー。本書ではその後の巴里でのお針子時代をモデルとして描いている。孤児院、お針子といえば、ココ・シャネルを思い出しますが、そんなサクセスストーリーとは縁のない、貧しくつましいお針子の生活を淡々と描きながら、多くの人を励ますヒューマニティーに溢れた作品となっています。

■B-04725
女の学校       \800

アンドレ・ジイド 訳:堀口大学 /第一書房/1939
初/四六変/状態C/箱・帯 シミ・ヤケ/絶版/定価\1.2


「結婚をする人も結婚をした人も必ず一度は読まなければならぬ書物(帯書き)」 
夢多き婚約時代から幻滅の母としての二十年間にまたがる妻の日記とその日記に対する夫の弁明の書として、対をなす「女の学校」「ロベエル」の2作品を収録。
 
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